メダカの飼育のポイント
みなさんはメダカの死因についてご存知ですか?これからメダカの死因として考えられることや、飼育の際に気をつけるべきポイントなどをいくつか紹介していきます。
メダカの突然死や大量死をなるべく防ぐことができるように、適切な飼育方法を学習していきましょう。
寿命の目安
メダカは野生環境では1年ほどで寿命を迎え、飼育環境では3年から4年ほど生きる個体が多くみられます。
野生のメダカは、初夏の時期に誕生し夏から秋にかけて成長していき、冬場は水温が低くなるとともに冬眠のような状態に入り、あまり動かなくなります。そして春に産卵が始まり、その後死亡するメダカが多くメダカは短い寿命を過ごすといえます。
これが一般的な野生のメダカの一生のサイクルになります。
飼育時の注意点
メダカの死因には病気や天敵から攻撃されることなどがありますが、飼育環境では毎日メダカの状態観察を行うことで、弱ったメダカを隔離することや、塩浴をすることでメダカは回復していく場合が多くあります。
飼育する際の注意点として、水温の管理には気をつけなければなりません。特に水温が上がりすぎることで大量に死んでしまう場合がありますが、水槽内の水温が上がると、水中の酸素が少なくなってしまい、メダカが酸欠になってしまうためです。
これは特に夏に起こりやすいため、日陰になる場所に水槽を置いたり、すだれをかけるなどして飼育する環境には配慮が必要で、夏場は直射日光を避けることをおすすめします。
また急激な水質の変化もメダカの死因になり、飼育期間が長くなり水を変えないことで水質が酸性傾向になります。そのため定期的な水の交換が必要ですが、飼育水を一気に交換すると水中のバクテリアがいなくなることや、phの違いによるショックで死んでしまうことがありますので注意が必要です。バクテリアを上手に繁殖させるためにバクテリア液を使うことをお勧めします。
そして、小さな水槽に多くのメダカを飼育する過密飼育もメダカの死因になってしまうことがあります。
メダカの匹数が多いと、なわばりを持ち攻撃をしあったりして、警戒心とストレスの多い環境になります。メダカの状態観察は常に必要で、エサを与えてもあまり食べなかったり、痩せてきていないか、メダカの動きをよく観察しましょう。
飼育環境でメダカは負担を感じることが多く、激しい水の流れを水槽内につくらない工夫も必要です。水の流れが穏やかな場所を好むメダカですが、流れに逆らって泳ぐ性質を持っており、早い流れが水槽内にあると、泳ぐ力を多く使い疲れてしまいます。
また、日光が少ない場所で飼育することも、日光で作り出される栄養素が水槽内に少なくなってしまい負担が多い環境です。
飼育を楽しみましょう
なるべく長くストレスの少ない環境で飼育し長生きしてほしいものですよね。
飼育者が多少の知識があればメダカが死んでしまうことが防げる可能性があります。
注意点を確認しメダカの飼育をこれからも楽しみましょう。